8. RPG 実行ツール

8-1. 起動方法
RPG 実行ツールを使用する方法には 2 通りあります。ひとつは、総合開発環境から起動する方法です。この場合は、総合開発環境が自動的に手続きを行って呼び出すので特に設定などは必要ありません。もうひとつは、配布時に利用する方法で、総合開発環境を介さない起動方法です。この方法を利用するには、まず シナリオデータファイルと、それ以外の必要なファイルを収めた "Data" ディレクトリが RPG 実行ツールのプログラムと同じパスに存在していること、もうひとつはシナリオデータファイルの名前が "Main.rpg" になっていることです。これに関してはディレクトリ構造の項をご覧下さい。後者の、配布形式の呼び出しでは、Queek に関する著作権を明確にするために「インターネット停留所のロゴ」が表示されます。このロゴ表示は変更したり、表示されないように改造してはいけません。総合開発環境から呼び出す場合は開発時用のものですので、ロゴは表示されません。
バージョンアップに伴い、ウィンドウモードが利用できるようになりましたが、これは画面の色設定を調整しないと利用できない場合があります。作者の環境では 16bit カラーの場合のみウィンドウモードを使用できました。また、単体で起動する場合には "/w" オプションを付加して起動することでデフォルトでウィンドウモードで起動できます。
※たまに画面に黒い影のようなものが出てその部分が見えなくなることがありますが、何度か起動すれば解消する場合があります。

8-2. 操作方法
操作はキーボード及びゲームパッドに対応しています。起動するとまずオープニングが表示されます。オープニングのスキップはキャンセルに割り当てたキーで出来ます。オープニング後、ニューゲームを始めるか前回からの記録をロードするかを選択します。フィールド上でメニューに割り当てたキーを押してコマンドメニューを表示すると、アイテムの使用や装備、魔法の使用など主なコマンドはすべて行えます。また、敵に攻撃を行う際は敵が射程内にいるときにコマンドメニューから魔法を使用するか、敵の隣にいるときに敵に向かってコマンドに割り当てたキーを押します。実際に使ってみればわかると思います。フィールド上を自由に行動しているときは、いつでも視点方向を切り替えることが可能です。一定の視点方向からでは見にくい角度にあるドアなどを発見するために視点方向の切替は必須です。以下に、ゲーム中で使用するキーコマンドの一覧を示します。
Version 1.05 から、キー設定がゲーム中のシステムメニューからカスタマイズ可能になりました。キー設定は "keys.dat" に保存されます。また、以下の表で「カーソル」に割り当てられた、「フィールド上の移動」と「項目の選択」は独立して操作設定を行うことが可能です。
Version 1.10 から、行動・戦闘速度およびメッセージ速度を「システム」メニューから変更できるようになりました。また、遅いマシンでは快適な動作のためにフィールド画面を表示する領域を狭くする機能も追加されました。
Version 1.25 から、アイテムと魔法を登録できるホットキー機能が追加されました。コマンドメニューに「ホットキー」が追加され、ここからホットキーの追加や削除を行うことが出来ます。ホットキーは 7 つまで設定でき、登録したアイテムや魔法はフィールド上からキーひとつで使うことが出来ます。
デフォルト設定
用途
使用場所
キーボード
ゲームパッド
Z
ボタン1
攻撃・調査
フィールド上
確定・選択
メッセージ・選択肢
X
ボタン2
コマンドメニュー
フィールド上
キャンセル・戻る
メッセージ・選択肢
カーソル
方向ボタン
移動
フィールド上
項目の選択
選択肢
A / S
ボタン3・4
視点方向の切替
フィールド上
F1〜F7
未登録
ホットキー
フィールド上
Alt+F4
変更不可
割当不可
強制終了
どこでも
Alt+Enter
変更不可
割当不可
フルスクリーン切替
どこでも

8-3. 各部の説明
これが RPG 実行ツールで実行した RPG のメイン画面です。



(1) フィールド画面
フィールドを表示するメイン画面です。バージョンアップに伴い、全画面化されました。
(2) コンパス
ここには方角を示すコンパスが表示されます。この画像は "Data" ディレクトリの "_Compass.bmp" によります。
(3) 簡易ステータス
現在操作中の登場キャラのステータスが表示されます。各ステータスの詳細についてはゲームシステムの項を参照して下さい。ステータスのグラフの画像は "Data" ディレクトリの "_Graph.bmp" によります。

また、メニューやメッセージ等は画面中央下部に別ウィンドウが表示されます。戦闘中のメッセージは画面中に直接表示されます。