大型チップ
そのまま使用できない大きなマップチップを分解して使用可能にします。
下の画像の例のように、船などの大きなオブジェクトを配置したい場合、そのままではマップチップとして配置することが出来ません。このようなオブジェクトは、複数のマップチップに分割して使用する必要があります。このツールでは、この分割作業を自動で行うことが出来ます。

(1) 保存番号
分解後のチップを保存する、先頭番号を選択します。分解後のチップ数は分解前のテンプレートのサイズによって異なります。別表を参照して下さい。
(2) 出力パーツ名
分解後のチップに、ここで設定する出力パーツ名と 1 から始まる連番が振られてマップチップとして登録されます。
(3) テンプレート
使用するテンプレート画像が 4 分割されて表示されます。ここで、画面の例のように、左上に表示されるテンプレートが左上を向いている画像になっていて、他も右上が右上向き、右下が右下向き、左下が左下向きの画像になっていることを確認して下さい。
(4) テンプレート読込
テンプレートに使用する画像を読み込みます。使用できるテンプレートの詳細については別表をご覧下さい。テンプレート画像は、左から順に、左上・右上・右下・左下を向いた画像がつながっている形式のものを使用します。サンプルの、"IMG_TEMPLATE" ディレクトリにある、"Ship.bmp" をご覧下さい。このようなテンプレートは一応 "IMG_TEMPLATE" ディレクトリに入れておいて下さい。
(5) 結果出力
読み込んだテンプレートを実際にマップチップとして分割して登録します。ここで分割して登録した画像は、"IMG_CHARACTER" ディレクトリに "C????.bmp" として登録されます。???? の部分には選択した番号からの連番が付けられます。ここで登録したチップは画像結合ツールで結合してから出ないとマップチップや RPG 実行ツール、マップチップ設定でのプレビューなどに反映されません。また、このとき、オブジェクト画像は最大で 512 個までしか使用できないことに気を付けて下さい。
別表・テンプレートサイズと出力数
分割後に出力されるマップチップの数はテンプレートのサイズによって異なります。また、テンプレートのサイズはマップ上のサイズによって決まります。
マップ上のサイズ
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テンプレートのサイズ
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出力チップ数
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2*2 マス
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320*120 pixel
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4
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3*3 マス
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480*140 pixel
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8
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4*4 マス
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640*160 pixel
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12
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5*5 マス
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800*180 pixel
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16
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分割方法
実際に、この処理によって画像がどのように分割されているかを説明します。上にある画面の例と同じ、船の画像を取り上げてみました。右の図をご覧下さい。緑の枠で囲った部分は、1 番として出力されます。このサイズは 40*100 pixel です。ここから、時計回りに同じ 40*100 pixel の画像が 16 個切り取られて出力されるのです。マップエディタでこの船を配置する場合は、図のように分割されたチップを組み合わせて配置するわけですから、この図のように 1 番から順に時計回りに配置していけばよい、ということになります。
では、他の 3 つの向きの画像はどのように処理されているのでしょうか。画像結合ツールの項で述べますが、オブジェクトのマップチップは、40*100 pixel の画像を、4 方向ぶん 4 枚並べて、160*100 の画像として "C????.bmp" の形で保存されています。右の図で緑の枠で囲んだ部分は 40*100 pixel ですが、これでは 160*100 pixel に足りません。実は、残りの部分に、他の向きのテンプレートから切り取った画像を貼り付けているのです。左上のテンプレートは図の 1 番を 1 番として順に出力しました。右上のテンプレートは、図の 5 番に当たるところが、チップでは 1 番として出力され、以後時計回りに同様に出力されます。同じく、右下のテンプレートは 9 番から順に時計回り、左下のテンプレートは 13番から順に時計回りに出力されます。出力番号が同じもので、100*40 pixel の画像 4 つを組み合わせて 160*100 pixel にして出力しているのです。
なお、この分割例をごらんいただいてわかるように、四隅には分割後のチップの切り取り範囲外になっているものがあります。この四隅の範囲はデッドゾーンとなっていて、ここの画像はコピーされません。したがって、この範囲に収まるように画像を書いておく必要があります。あるいは、このツールで処理できる 5*5 より大きな物については手動で分割作業を行うほかありません。
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