マップ

マップデータについて

Queek II のマップデータは "*.qm" という拡張子を持ち、シナリオデータに設定されているものと同じパスワードで暗号化されています。マップデータを開く際に、現在開いているシナリオデータの拡張子とパスワードが異なる場合は入力を求められます。RPG ランタイムでマップを読み込む際は必ずシナリオのパスワードと一致させておく必要があるので注意してください。マップデータはすべてシナリオディレクトリの "MAP" サブディレクトリに置いておかなければなりません。なお、"Queek2Kit.exe" の中に "*.qm" 用のアイコンがありますので、ファイル関連付けの際はぜひご活用ください。

地図画像について

フィールド上で「地図」というコマンドを実行すると、地図が表示され現在のマップの位置が示されます。Queek II では地図の画像をマップごとに変更することができます。地図の画像は 256*256px で、画像暗号化ツールを用いて暗号化し、"DATA" ディレクトリに格納しておく必要があります。

マップブラウザ

左側には "MAP" ディレクトリ内に存在するマップファイルの一覧がツリー表示されます。マップファイルをダブルクリックすると、右側のタブに選択したマップが読み込まれます。ツリービューを右クリックすると、新しいマップを追加したりディレクトリを作成するためのコマンドメニューが表示されます。ここでマップファイルの削除を行うと、ゴミ箱へ移動されずに完全に削除されるので注意してください。マップファイルをディレクトリに移動したりコピーする場合はエクスプローラを使用してください。

マップタブ

右側には開いたマップファイルがタブで表示されます。タブのファイル名を右クリックすると保存や閉じるコマンドメニューが表示されます。設定したマップ名は地図を表示するときに一緒に表示されます。マップ関数は、そのマップにおける動作を記述するためのスクリプトの関数を指定します。詳しくはスクリプトの説明をお読みください。地図画像は、そのマップにおいて表示する地図の画像ファイル名を設定します。地図座標には、地図の画像中で現在位置としてマークアップする座標を設定します。[マップエディタ] を押すと、マップの内容を編集するためのマップエディタウィンドウを表示します。

マップエディタ

マップエディタの実行中は総合開発環境のメインウィンドウは非表示となり、他の操作はできないので注意してください。Queek II のマップはクォータービューでしかもサーフェイス、オブジェクト共に何層でも重ねることができます。これによりマップの表現能力は大きく向上するのですが、それに伴いマップエディタの操作も多少わかりにくくなってしまいます。ですが、慣れれば比較的自在に立体的な空間を構築できると思いますので根気よく練習してくださいね。

左側操作パネル
[前]、[次] ボタンを押すと、現在開いているマップのうち操作対象とするものを切り替えることができます。マップサイズを入力して変更ボタンを押すとサイズが変更できます。その下のタブで、サーフェイス編集とオブジェクト編集を切り替えます。リストの下のボタンで地表の高さや方角を切り替えます。下のボックスに選択したチップがプレビューされます。サーフェイスやオブジェクトを選択して編集を行うとそれが配置されますが、何も選択しないか NULL を選択した状態で編集を行うとすでに設置されたエレメントを削除するモードになります。

上部ツールバー
アイコンは左から順に選択、切り取り、コピー、貼り付け、アンドゥ、リドゥとなります。「検出」オプションを ON にすると、サーフェイスやオブジェクトなど高さを持つエレメントの上にカーソルを移動したとき、そのクォータ座標を自動的に認識します。地形が複雑になりうまく X, Y 座標を指示できないときは OFF にします。「上書き」オプションを ON にすると、サーフェイス編集モードの場合は編集対象の座標にあるエレメントが一旦すべて削除され、新たにサーフェイスを配置します。オブジェクト編集モードの場合は、最上サーフェイスに置かれたオブジェクトをすべて削除した後新たにオブジェクトを配置します。OFF の場合、サーフェイスやオブジェクトは既存のエレメントの上に積層されます。「相対」オプションを ON にすると、編集時の Z 座標オフセットは指定 X, Y 座標の最も上のエレメントを基準として決定されます。「解析」オプションを ON にするとウィンドウ右端に地層構造アナライザを表示します。これは、指示された X, Y 座標のみを表示するもので、手前のオブジェクトなどに隠れた座標の様子を調べるために有効です。

下部ステータスバー
左側の領域には現在の編集モードと編集 Z 座標オフセット、あるいは選択領域サイズなどが表示されます。その右の楕円形のアイコンはコンパスです。赤が北を示しています。コンパスの横の X, Y のアイコンは座標軸インディケータです。マップの座標軸は北西端を X, Y 原点としており、各軸がどちらの方向を向いているかを示します。コンパスを右クリックまたは左クリックすると描画方向を変更することができます。コンパスの右側には現在指示されている X, Y 座標と、その座標における最高 Z 座標が表示されます。

中央マップ領域
マップを表示、操作する領域です。左ドラッグ中の長方形領域は赤く表示されます。選択モードでは、選択された領域は緑色で表示されます。編集モードでは、編集対象となる座標には緑色の枠が表示されます。この緑色の枠は編集 Z 座標オフセットを変えることで上下します。「検出」オプションが OFF の場合、指示された X, Y 座標は青色で表示されます。

マウス、キーボード操作
Queek II のマップエディタを操作する上ではマウスのドラッグによるジェスチャーや、ショートカットキーの駆使が重要になります。使用できるマウスアクションとショートカットキーの一覧を次に示します。

左ドラッグマップ編集、選択
右ドラッグマップスクロール
右クリックメニュー表示
Ctrl + 左クリックスポイト
Ctrl + 右ドラッグ編集 Z 座標オフセット変更
Shift + 右ドラッグ(横) 編集チップ方向変更
(縦) 編集サーフェイス高度変更
Spaceサーフェイス、オブジェクト編集モード切り替え
A / Sマップ描画方向変更
← / →編集チップ方向変更
貼り付け方向回転
↑ / ↓編集チップ選択
PageUp / PageDown編集サーフェイス高度変更
Ctrl + Space選択モード、編集モード切り替え
Esc選択モード解除
Delete削除
Ctrl + Zアンドゥ
Ctrl + Yリドゥ
Ctrl + Aすべて選択
Ctrl + X切り取り
Ctrl + Cコピー
Ctrl + V貼り付け

特殊効果
マップチップの描画方法にエフェクトをかけることができます。エフェクトを設定したい領域を選択し、右クリックメニューから「特殊効果」を選択します。現在使用できるエフェクトは「陰影」、「照明」、「半透明」の 3 種類です。陰影エフェクトは選択領域の明度を下げ、照明エフェクトは選択領域の明度を上げます。半透明は文字通りです。陰影または照明エフェクトのかかった場所にキャラクターが乗ると、キャラクターも暗くなったり明るくなったりします。陰影と半透明は同時に使用できず、同時に指定すると照明が優先されますが、半透明は残りの 2 つと併用できます。

マップ編集上の注意事項
マップエディタではグリッドが表示されていますが、RPG ランタイムで実行する際には表示されません。高さ 0 のサーフェイスを同じ Z 座標に重ねることはできません。高さ 0 のオブジェクトを 2 個以上同じ Z 座標に重ねることはできません。通常、貼り付け処理を行うときは「上書き」ON、「相対」OFF とするのが最適です。

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