分類インデックス
Queek II では、アイテムをその性質に応じて分類することができます。装備品によるキャラクターチップの切り替えなど、アイテムを直接指定せずにアイテムの分類で動作を制御している箇所もあります。ここでは、アイテムの属性として関連付ける分類の設定を行います。
一般
放棄禁止を設定すると、その分類のアイテムは捨てることができなくなります。売却禁止を設定すると、その分類のアイテムは売却することができなくなります。譲渡禁止を設定すると、その分類のアイテムは他の場所に移動したり他人に渡すことができなくなります。
装備箇所インデックス
装備アイテムを装備するための箇所を作成します。ここで作成した装備箇所の中から任意のものを各キャラクターごとに選択することができます。同じ箇所を複数設定することもできます。例えば「アクセサリー」というような装備箇所についてはキャラクターごとに違う個数設定することでキャラクターに個性を与えることができます。
アイテム画像について
アイテムには画像を関連付けることができます。アイテム画像は、アイテムを使用するときやアイテムの情報を参照するときに表示されます。アイテム画像は "IMG_ITEM" ディレクトリ内に "I????.bmp" という名前のファイル名で用意しておく必要があります。???? の部分にはインデックス値を 4 桁で指定します。例えば、16 番のアイテムについては "I0016.bmp" という画像を用意しておきます。アイテム画像のサイズは 64*64px または 128*128px の 2 種類が使用できます。アイテムの大きさに応じて使い分けてください。
アイテムインデックスを登録する前に画像を用意しておくと、[画像検索] ボタンを押すことで自動的に画像を検索してインデックスを登録することができます。用意したアイテム画像を実際にゲーム中で使用するためには、登録されたアイテム画像を結合して "DATA" ディレクトリ内の "_Item.bmp" を作成する必要があります。[画像結合] ボタンを押すとアイテム画像が結合されて暗号化 (スクランブル化) され、"_Item.bmp" が自動的に作成されます。
アイテム容量について
Queek II にはアイテム容量の概念があります。これは、アイテムごとに容量が決められており、合計アイテム容量がキャラクターの所持可能容量を超えない範囲で所持することができるというものです。所持可能容量はキャラクターごとにあらかじめ定められた値に加え、カバンのようなアイテムを装備することにより増やすこともできます。アイテム容量を RPG 内でどのように扱うかは、好みの設計によります。
飛び道具について
Queek II では、通常攻撃用の武器に飛び道具 (遠隔武器) を使用できるようになりました。飛び道具で攻撃するには弾薬を装填する必要があり、攻撃するたびに装填したアイテムを消費していきます (減らないようにもできます)。飛び道具の種類ごとに弾薬の種類を選択でき、例えば拳銃には「8mm 弾」、弓には「矢」のように区別できます。
アイテムインデックス
アイテムの設定を行います。まず新しいインデックスを追加したら用途を設定してください。後で変更することもできますが、変更した場合一部の情報は失われます。用途を「なし」に設定したアイテムは、スクリプトで使用を検出して何か処理を行わなければ特に意味はなく、所持品からも減りませんが、AP は消費されます。
一般
標準価格は、店でアイテムを売却する際の基準になります。実際の売却価格は、ここで設定された価格に店ごとの買取レートを乗じたものになります。アイテム容量は先に述べた通りです。必要レベルはそのアイテムを使用するために必要なレベルで、魔法の場合と同じ扱いになります。効果音ファイルは武器の場合攻撃の際、薬の場合使用時に再生されます。他の用途のアイテムではこの設定は無視されます。説明はアイテムの情報を表示する際に表示されます。右下の領域にはこのアイテムの画像が表示されます。
分類
アイテムに関連付ける分類を設定します。
条件
アイテムを使用もしくは装備するために必要なスキルを設定します。魔法の場合と同じです。
装備箇所
武器と防具についてはそのアイテムをどの箇所に装備するかを設定します。「すべて」を選択すると、指定したすべての箇所を占有して装備されます。「いずれか」を選択すると、指定した箇所のうちいずれかの場所に装備できます。
武器
武器を装備すると通常攻撃力と魔法攻撃力を補正できます。アイテムを装備すると AP の最大値 (AP 容量) が増加します (減少させることもできますが)。重いアイテムを装備するほど、AP 容量が大きく増加して攻撃などの間隔が長くなるというわけです。命中率はキャラクターの命中率との乗算で計算されます。例えば、キャラクターの命中率が 80% で武器の命中率が 50% なら、実効命中率は 80%*50%=40% となります。キャラクターの命中率より高確率で当たるようにするために 100% より高い値を設定することもできます。クリティカル率はその武器で攻撃したときにクリティカルヒットが発生する確率を設定します。「飛び道具」にチェックすると、指定した武器が飛び道具になり、射程を持つようになります。射角は 90°で固定です。弾薬クラスでは、その武器が発射する弾薬の分類を指定します。
防具
防具では通常防御力と魔法防御力を補正できます。AP 容量は武器と同様です。
弾薬
弾薬は飛び道具で発射するために使います。攻撃力と最大射程を弾薬によって補正することができます。「使い捨て」のチェックを外すと発射しても減らないようにできます。
特殊効果
武器、防具、弾薬には特殊効果を付加することができます。特殊効果の内容については大体見ればわかると思います。武器や弾薬の特殊効果で「魔法ダメージ」は、属性付きのダメージを相手に与えます。ダメージの計算には属性間の相性が適用されます。「状態効果」は、攻撃した相手に一定確率で状態異常を付加 (除去) するものです。「HP 吸収」、「MP 吸収」というのは、与えたダメージのうち指定した割合を吸収できるというものです。ただし、MP 吸収の場合でも相手の MP が減るわけではなく、与えたダメージの一部を MP として吸収するというだけです。「跳ね飛ばし」というのは、攻撃が命中した相手を一定確率で攻撃したキャラクターの向いている方向に 1 歩ノックバックする効果があります。防具の特殊効果で「魔法耐性」は、特定属性のダメージを減衰させる効果があります。「状態阻止」は、ある状態異常になろうとしている状況で、一定の確率でこれを防止する効果があります。「ダメージ反射」は飛び道具以外の直接攻撃により受けたダメージの一部を攻撃者も受けるというものです。「アイテム容量補正」はカバンなどのアイテムに最適で、所持可能なアイテムの容量を増加させることができます。「歩行速度補正」では、歩行や走行のスピードを速くしたり遅くしたりできます。
薬
「回復量%指定」をチェックすると、回復量がキャラクターの最大 HP / MP に対するパーセンテージで指定できます。全回復アイテムなどを作る場合に使います。「行動不能を回復」をチェックすると、行動不能になっている同パーティーの見方を復活させることができます。復活の場合、キャラクターはアイテムを使用したキャラクターと同じ座標に出現します。「使い捨て」のチェックを外すと何度でも使えるようになります。エフェクトと色の設定は回復魔法の場合とほぼ同じです。ただし画像処理方法はα合成のみとなります。
状態
薬を使用したときに付加されたり除去される状態異常の種類を設定します。魔法の場合と同じで、正の確率を指定すると状態異常付加、負の確率を指定すると状態異常除去となります。
魔法書
魔法を習得するために使用するアイテムです。このアイテムを使用するためにはアイテム自身の使用条件を満たしていることはもちろん、習得する対象となる魔法の条件も満たしている必要があります。例えば、ある魔法を習得するための本を読むためには「古代語」のスキルが必要、という風にアイテムの使用条件と魔法の習得条件を使い分けることができます。このアイテムも使い捨てにするかどうかを選択できます。
技術書
スキルを習得するために使用するアイテムです。魔法書とあまり変わりませんが、スキルレベルも指定する点が異なります。「飛び級許可」というのは、そのアイテムを使用したキャラクターがスキルの習得条件は満たしているが、習得しようとしているスキルのスキルレベルが設定したスキルレベルの 1 段階前まで達していない場合でも習得できるようにするかどうかを設定します。例えば、あるスキルのスキルレベル 3 を技術書に関連付けたとき、アイテムを使用したキャラクターがそのスキルをスキルレベル 1 までしか習得していなかった場合に、スキルレベル 2 を習得するまでスキルレベル 3 を習得不可能にするか、あるいは一気に 2 段階のスキルレベルアップを許可するか、ということです。使い捨てにするかどうかも設定できます。
呪符
キャラクターが習得していない魔法を使えるようにするアイテムです。指定した魔法の条件をキャラクターが満たしていなくても、そのアイテムの使用条件さえ満たしていれば魔法を使用でき、MP も消費しません。「仮想レベル」「仮想魔法攻撃力」というのは、そのアイテムを使用して発動した魔法がどの程度のレベルと魔法攻撃力に相当する威力を持つか、という値です。つまり、アイテムを使用して発動した魔法はキャラクターの能力に左右されない威力を持ちます。使い捨てにするかどうかも設定できます。