プラグインの作成方法
基本的に、プラグインの作成作業のほとんどはモデリングになると思います。モデリングに使用するソフトは何でも結構ですが、最終的に Direct3D RM .x 形式に変換できることが条件です。モデル中でのテクスチャ使用は自由ですが、テクスチャはファイル中で必ず相対パスにより指定し、.x ファイルと同じ場所に置いておくことが望まれます。また、モデルファイル中で、Y 座標の正方向が真上、Z 座標の正方向が正面になります。車輌を作る際など、向きに注意してください。
夜景を再現するに当たって、窓の表現に特殊な点が一つあります。RailSim では、夜を表現する際、窓の材質に自己照明属性を持たせることで、建物や車輌の窓から明るく光が漏れる様子を表現しています。サンプルなどを見ていただければわかりますが、夜、このように照明効果で窓を光らせたい場合、その窓の材質のアルファ値をちょうど 0.5 にしてください。アルファ値が 0.5 の面は夜に黄色く光ります。逆に言えば、半透明にしたいが夜光らせる必要のない箇所については、アルファ値に 0.5 以外の値を使用して下さい。
モデリングにより .x 形式のモデルを作成したら、プラグインの種類に応じて簡単なテキストファイルによる定義データを入力して完成となります。それぞれの定義ファイルの作成方法は各貢をご覧ください。
モデルファイルと定義ファイルの 1 組をディレクトリに入れてまとめ、プラグインの種類に応じて RailSim ディレクトリ中のサブディレクトリの中に入れると利用できるようになります。このとき、モデルと定義ファイルの入ったディレクトリの名前は、そのプラグインの ID となり、RailSim がファイルにデータをセーブした際に、この ID によってプラグインを識別します。つまり、ID が重複したプラグインがあると非常にまずいわけです。プラグインを製作する際は、できるだけ ID が他の方の製作するものと重複しないよう、独自のものを使用してください。例えば、製作者の名前を示すようなプレフィックスをつけます。公式サイトのデータベースで使われている ID が確認できます。ID は半角英数字のみを使用し、スペースは使用しないでください。よろしくお願いします。
ディレクトリ構成
参考に、プラグインのディレクトリ構成を以下に示しておきます。
<RailSim> | RailSim がインストールされているディレクトリです (名称任意)。 |
├ <Help> | リファレンスマニュアルの内容が入っています。 |
├ <Misc> | 旧バージョンの互換用設定ファイルを格納します。 |
├ <Picture> | スクリーンショットが格納されます。 |
├ <Pier> | 橋脚プラグインを格納します。 |
├ <Rail> | レールプラグインを格納します。 |
├ <Save> | レイアウトデータがセーブされます。 |
├ <Station> | 駅舎プラグインを格納します。 |
├ <Struct> | 施設プラグインを格納します。 |
├ <Surface> | 地形プラグインを格納します。 |
├ <Tie> | 枕木プラグインを格納します。 |
├ <Train> | 車輌プラグインを格納します。 |
├ <Video> | ビデオ撮影機能で撮影された連番 BMP が格納されます。 |
├ index.html | リファレンスのトップページです。 |
├ RailSim.cfg | 環境設定ファイルです。 |
└ RailSim.exe | ゲーム本体です。 |
モデルファイルの作成方法
プラグインを作成せんとするユーザーの方々には説明する必要はないかもしれませんが、一応ここで .x 形式のデータを作成するに当たって、作者が使っている方法をご紹介しておきます。
ポリゴン職人 + Metasequoia
作者はポリゴン職人というモデリングソフトを最もよく使っています。非常に使いやすく、ちまちまとモデルを作るにはもってこいです。ただし、OpenGL ベースで作られているために .x 形式の出力はできません。そこで、ポリゴン職人で作ったモデルを DXF 形式で書き出し、Metasequoia で読み込んで .x 形式で保存する、という方法を取ります。ただし、DXF には色情報やテクスチャ情報が保存できない、というボトルネックがありますので、モデリングはポリゴン職人で行っておき、色付けやテクスチャ貼りは Metasequoia で行うしかありません。
もっとも、Metasequoia でもモデリングができる方は、もちろん Metasequoia でモデリングして Metasequoia 書き出したほうがいいと思います。個人的にポリゴン職人が使いやすいと思っているだけです。
基準レール幅について
RailSim では、プラグインのモデルデータのスケールを設定するためにレール幅を基準として用いてきました。Version 1.40 からはレールがプラグイン化になり、レール幅が可変となりましたが、基準とするレール幅はこれまで使われていた「RailSim オリジナル広軌」とします。このレール幅はいわゆるゲージ幅ではなく、レールの中心線の間隔です。ゲーム上の単位系では 0.5 となります。
プラグイン種別一覧
RailSim には以下のような種類のプラグインがあります。
車輌 | レール上を走らせる鉄道車輌です。 |
駅舎 | 列車が停車するためのホームを持った建物です。 |
施設 | その他の建物、構造物などです。 |
地形 | レイアウトの土台となる地形です。 |
レール | 線路のゲージ幅等を規定します。 |
枕木 | 枕木に加えて 高架の土台なども表現します。 |
橋脚 | 高架線路の支柱を表現します。 |
プラグインの使用
プラグインは、入っているテキストファイルの名前と同じディレクトリにインストールします。プラグインは起動時にインストールされているものをすべて調べます。実際にデータを読み込むのはそのプラグインが必要になったときで、ロード時間とメモリを節約しています。
プラグインの公開
プラグインを作成された場合、ぜひプラグインを公開していただけるとありがたいです。各ユーザーが作成したプラグインを公開すれば、どんどんプラグインが増えます。協力してプラグインを増やしていくことができれば幸いです。ホームページをお持ちでない方は、代理公開を行っているサイトもあります。